分電盤には「寿命」があります
住宅やオフィス・店舗・工場など、電気を使用するすべての場所には分電盤が必ず設置されています。
しかし、照明器具や機器と同じように、分電盤にも寿命があることはご存じでしょうか。
分電盤の劣化をそのまま放置すると、
突然の停電
漏電や火災
生産ラインの停止
POSレジ・冷蔵設備など、サーバーのダウン
企業としての信用低下
といった重大なリスクにつながります。
実際の現場では、昭和46年以前の建物に多い「漏電遮断器が付いていない(現在の電気設備技術基準を満たしていない)分電盤」が
今も稼働しているケースもあり、非常に危険な状態です。
本記事では、分電盤の交換が必要となる理由や
交換せずに使用し続けた場合のリスクについて電気工事士の視点から解説します。
分電盤の交換を検討されている方の参考になれば幸いです。
この記事の目次
●分電盤の寿命と交換時期の目安
・補足:分電盤が40年~60年使用できると言われる理由
●分電盤内部の部品の寿命と交換費用の目安
●交換が必要なサイン
●分電盤交換の必要性
●分電盤交換工事の流れ|現地調査からアフターサポートまで
●よくあるご質問
●まとめ:分電盤は定期的な点検と交換を
●当社では分電盤の点検・交換工事を承っています
分電盤の寿命と交換時期の目安
分電盤の寿命は、内部のブレーカー(遮断器)や使用環境に左右されますが、
一般的にブレーカーの耐用年数が約10年~15年とされているため、
分電盤全体として10年~15年を過ぎると経年劣化が進みやすい時期になります。
特に築20年以上経過している建物では、
設置当初の分電盤がそのまま使われているケースが多く、
容量不足や安全面の両方で注意が必要になります。
そのため、設置から10年以上経過している場合は
不具合がなくても一度、定期点検を受けることをおすすめします。
補足:分電盤が40年~60年使用できると言われる理由
分電盤とはブレーカーや配線器具を保護する箱型のものをいい、
一部では「適切なメンテナンスを行えば40年~60年使える」という情報もあります。
この「40年~60年使用できる」とは、
- 定期的な清掃や専門点検を実施している
- 温度、湿度が整った環境で使用している
- 高品質な分電盤である
といった、特殊な条件下でのケースです。
一般的なオフィスや店舗・工場では、
湿気・温度変化・粉じん・負荷の増加
などの影響を受けやすく、長寿命は期待できません。
10年以上経過したら点検、20年前後で交換
を検討するのが、現実的で安全な判断といえるでしょう。
分電盤内部の部品の寿命と交換費用の目安
分電盤は複数の部品で構成されており、それぞれ寿命が異なり、
交換や修繕工事の費用も、それぞれ部品ごとに違います。
電力契約ブレーカーが分電盤内部に組み込まれていないものもありますが、
漏電ブレーカーと安全ブレーカーは、ほとんどの分電盤内部に組み込まれています。
主な部品の寿命と交換費用の目安を表にまとめてみたので、参考にしてみて下さい。

| 部品 | 役割 | 寿命目安 | 交換・修繕費用の目安 |
| 電力契約ブレーカー (主幹ブレーカー・アンペアブレーカー・サービスブレーカー) | 電力会社が設置した保安機器。 契約アンペア数を超えた場合、電気を遮断 | 約10~15年 | ※契約ブレーカーに関しては北電に要相談 |
| 漏電ブレーカー (漏電遮断器) | 電気機器や配線から漏れた電流を感知し電気を遮断 | 約8~15年 | 7,000~20,000円前後 |
| 安全ブレーカー (配線用遮断器) | 電流が過剰に流れたり短絡が発生した際に電気を遮断 | 約10~15年 | 4,000~10,000円前後 |
| 内部配線・端子 | 幹線を通して配電された電気を安全に分配 | 約20~30年 | 40A 8回路の交換・修繕 50,000円~ 60A 20回路の交換・修繕 80,000円~ |
| 分電盤本体 (キャビネット) | 内部に収納された電線やブレーカー、電気機器などをほこりや湿気から保護 | 条件によっては40年以上持つ場合もある | ホーム分電盤 20,000~40,000円前後 業務用分電盤 60,000円~ |
内部配線や端子の交換・修繕工事は、電力会社との契約アンペア数と回路数既存設備の状態により費用が大きく変動します。
そのため、正確な費用を把握するには現地調査が必須です。
日進電設工業では、企業・工場・福祉施設・店舗向けに無料の現地調査を実施しています。
建物の規模や設備状況などを踏まえたうえで、最適なご提案とお見積りを作成いたします。
交換が必要なサイン
分電盤は、設置された周囲の環境から大きな影響を受けますので、
耐用年数内であれば必ず快適・安全に使用できるとは限りません。
- ブレーカーが落ちる頻度が高く業務や生産に影響がでている
- 焦げたようなにおい・異音がする
- エアコン・EV充電器などの設備増設で電力容量が増えた
- 20年以上一度も交換していない
- 分電盤の点検記録が古い、または残っていない
- ブレーカーの型式が古く、メーカー供給が終了している
耐用年数が経過していなくても以上のような症状がある場合は、
交換・修繕工事を検討してみてください。
当てはまる症状がない場合でも、10年以上経過しているのであれば、点検だけでも実施すると安心です。
分電盤交換の必要性
「事故を防ぐ以外に、分電盤を交換する意味はあるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
分電盤を交換することで火災や停電のリスクを低減できるほか
- 電気容量が増え、設備を安心して使える
- 最新型の漏電検知機能や雷サージ対策により安全性が向上
- 業務停止リスクの回避につながる
といった安全性の向上だけではなく、快適性・利便性・事業継続性の向上にもつながります。
分電盤は目立たない設備ですが
建物全体の「電気の安全」を支える重要な役割を担っています。
分電盤交換工事の流れ|現地調査からアフターサポートまで
- お問い合わせ
→電話・お問い合わせフォームよりご相談ください。
「分電盤交換をしたい」「現地調査をしてほしい」など簡単な内容で構いません。 - 現地調査
→実際に現場を確認し、既存設備や使用状況を調査します。
建物の状況によっては、その場で工事内容をご説明します。 - お見積り提出
→調査結果をもとに、分かりやすいお見積りを作成します。
内容にご納得いただいてから工事を行いますので、無断で工事を進めることはありません。 - 工事実施
→電気工事士が責任をもって安全第一で丁寧に施工します。 - 動作確認・ご説明
→工事完了後、機器の動作確認を行い、使い方や注意点などをご説明します。 - アフターサポート
→工事後に不具合や気になる点があれば、いつでもご相談ください。
よくあるご質問
Q1.分電盤は何年ごとに交換すべきですか?
A.ブレーカーの耐用年数が13年~15年とされており
分電盤も同じタイミングで劣化が進みます。
築20年以上の建物の場合は、交換を強くおすすめします。
Q2.ブレーカーだけ交換すれば大丈夫ですか?
A.ブレーカー単体の交換で済むケースもありますが
分電盤全体が古い場合は本体ごと交換した方が安全です。
内部配線や端子の劣化が原因の場合
ブレーカー交換だけでは根本解決になりません。
Q3.分電盤を交換する場合停電時間はどれくらいですか?
A.一般住宅の場合は2時間~4時間程度が目安です。
店舗・事務所・工場など規模が大きい場合は
事前調査のうえで最適な停電時間を調整します。
Q4.分電盤を交換すると電気容量は増やせますか?
A.はい、可能です。
分電盤交換と同時に(※主幹ブレーカーの契約容量アップ)や
回路増設を行うことで、エアコン・IH・EV充電器
業務用機器などの増設に対応できます。
※現場調査が必要となる場合がございます。
Q5.交換しないとどうなりますか?
A.劣化した分電盤を使い続けると、以下のリスクが高まります。
- 突然の停電
- 漏電や火災
- 機器の故障
- 業務停止による損失
特に古い分電盤は漏電遮断器が付いていないケースもあり
火災リスクが大きくなります。
Q6.企業や工場の場合、どれくらいの頻度で点検すべきですか?
A.企業や工場では年1回以上の点検をおすすめします。
負荷が大きく、設備増設も多いため一般住宅よりも劣化が早い傾向があります。
点検記録が残っていない場合は、早めの点検が安心です。
Q7.分電盤の交換費用はいくらくらいですか?
A.建物の規模や回路数によって異なりますが、目安は以下の通りです。
一般住宅:8万円~20万円
店舗や事務所:20万円~50万円
工場や大型設備:50万円~数百万円
現地調査を行うことで正確なお見積りが可能です。
Q8.交換工事はどのくらいの期間でできますか?
A.一般住宅なら現地調査→見積り→工事まで最短数日で対応可能です。
企業の場合は業務に支障が出ないように、休日工事にも対応します。
まとめ:分電盤は定期的な点検と交換を
分電盤は、建物全体の電気を安全に管理する「電気設備の要」となる機器であり
見えない設備だからこそ、計画的な点検と更新が重要です。
日常生活の中で目にしたり触れたりする機会はほとんどありませんが
停電・漏電・火災などの重大な電気事故につながる恐れがあります。
特に企業や施設の場合、分電盤の交換費用は一時的な負担に感じられるかもしれません。
しかし、故障や事故が発生した場合の復旧費用・業務停止による損失は
交換費用をはるかに上回るケースも少なくありません。
「まだ使える」ではなく「止まったらどうなるか」という視点での判断が重要です。
一方で、分電盤を適切に交換することで得られるメリットは多く
- 火災や停電のリスクの低減
- 電気容量アップによる使い勝手の向上
- 最新型ブレーカーによる安全性能の向上
- 業務停止リスクの回避
など、安全性・快適性・事業継続性のすべてが向上します。
実際に交換されたお客様からも
「安心して電気が使えるようになった」
「設備の性能が向上したことを実感できた」
という声も多くいただいており、交換後の満足度は非常に高いと感じています。
分電盤の点検や交換をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
当社では分電盤の点検・交換工事を承っています
当社には、電気工事士や施工管理技士が在籍しており
現地調査→器具選定→施工→アフターサポートまで一貫して対応しています。
また、北海道の寒冷地事情に精通した技術者が
帯広・十勝エリアの一般住宅から企業・工場まで
幅広い実績を積み重ねてきました。
安全第一・迅速対応を徹底し、建物の規模や用途に合わせた
最適なご提案をいたします。
分電盤に関する不安やご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。



